卒業生の言葉

卒業生の言葉 2021年度卒業生

M.Tさん 上智大学 文学部 史学科 進学

私は純心で人と共に生きることの豊かさを学びました。
高2の「長崎研修旅行」に向けての平和学習では、戦争体験者の方々の話を伺い、私たちが生きている今、そして未来について改めて考えるようになりました。『若者から若者への手紙』という本を参考に、実際に戦争体験者の方に手紙を書いた経験が印象に残っています。個人が抱える思いや人との繋がりに触れていくことで、歴史への見識がより深くなっていくのを感じました。大まかな事実だけではなく、「個人の持つ体験としての歴史」を研究していきたいと志すようになった大きなきっかけです。将来、この見識をもっと深めて、人と共に生きる世界をより良いものにしていきたいと、大学では史学の学びを掘り下げたいと思っています。
中学校の恒例行事である合唱コンクールや所属していたコーラス部での活動など、私の6年間は、歌うことに力を注いだ6年間でした。合唱をよりよくするためには、一人ひとりの声の質を高めると共に、調和の取れたハーモニーを紡ぐことが大切です。メンバーたちと試行錯誤しながら、広い視野で物事を見、さまざまな視点から向き合いつつ、協働して一つのものを作り上げる楽しさと難しさを学びました。
友人たちと過ごした純心での日々は、かけがえのない思い出です。校歌の歌詞に「魂の永遠の故郷」とあるように、これからも純心が私の心の休まる場所であることは変わりません。
これまで応援してくださった方々の思いを胸に、これからも勉学に励みたいです。